◆2006年07月27日 (木) 著作者側からのコンテンツの再利用

 テレビ番組を再発信する為の方法を考えてみる。
物凄く手間とコストが掛かるが、とりあえず気にしない。

一番簡単そうなのが、放送局各社のサイトでYouTubeの様なサービスを作る。
自社管轄の番組に限り動画の投稿を許可する。
放送局各社が著作権に対して少しだけ寛容になって欲しいと言うのが理想だが
節度を守った利用をしろと言っても無理な話であり、炎上する恐れがある。 権利関係も複雑だ。

次に、企画及び制作した番組を総てアーカイブとして保存し、自社サイトで公開する。
ビットレートは最低限の「見られる程度」で良い。 多少の宣伝を兼ねる事が出来る。
CMの扱いをどうするかと、ローカルに保存させない対策が必要。
ただし、全番組をエンコードし直すのは、ある意味二度手間。 更に、大部分は作るだけ無駄。

もう一つ考えたのが再放送のシステムで
日本の地上デジタル放送の帯域は13のセグメントで構成され、1つはワンセグで使用される。
ハイビジョン放送(HDTV)は12のセグメントを使用するが
今までと同じ通常放送(SDTV)なら4セグメントで足り、3つの番組を多重放送する事が出来る。

関連:地上デジタル放送(IT用語辞典)
関連:ワンセグ(IT用語辞典)

そこで3分割した通常放送を、本放送に加えて前日・1週間前の同時間帯番組と同時放送する。
理想的には6~12時間ずらす方が視聴し易い気もするが、かなり混乱しそう。
ハイビジョン番組は再放送が出来ないが、迅速にDVD化する等の対応でカバーしたい。
放送局側のメリットとしては、番組が3倍になればCMも3倍で、広告料も3倍取れそうな気がする。

これの応用で、系列局はローカル番組とキー局の番組を平行放送出来る。
スポーツ中継の延長で「一部の地域」が無くなるし、自局での放送なので視聴率自体は変わらない。

通常放送での余った帯域を有効に使う術としては良い案だと思うのだが。

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