◆2008年04月08日 (火) 活路か前轍か

 今期の深夜アニメには女性向け作品が多い。
児童向け作品に対して主要キャラの性別比が逆転する事を踏まえた上で
ハーレムアニメを男性向け、BL要素を前面に出すアニメを女性向けと位置付けする。
BL要素だけに注目して、女性向けが総てそうだと勘違いしてしまう危険もあるが
男性向けに対しても同じ事が言えるので、簡単な判断材料程度に捉えておこう。

今まで女性向けの作品が少なかったのが不思議だが
アニメに限らずヲタ業界は男性市場の方が目立つから、そこを目当てにした商売をして来たのだろう。

ところが、DVDが売れない事に関連して、ネットの評判と現実の売り上げの隔たりに気付いた。
言うだけなら無料であるし、特に注釈が無いと総て男性の発言と見なされる感じもある。
そして実際の男性の内、DVDを買うのはコアなファンだけでは無いか。
懐かしのロングテール論を持ち出すと、2割の男性が突出して買い支え、残りの男性は視聴で終わる。

しかし、同人的な観点から市場を牽引して来たのは女性の方が多い。
例えばコミケットで男性比率が女性のそれを上回るのは、深夜来場者とカメラ小僧位だと思う。
以前にアニメ放送本数が淘汰され、制作会社の吸収・合併が進むと予想したけど
その前に男性市場を見限って、金払いの良い女性市場に活路を求めたのでは無いかなと。

ただし女性市場は古く長く、そしてありえない事を妄想の糧にして来たので
既に用意されている公式カップリングにどう言う反応を示すのかは判らない。
何処か背徳的な行為だからこそ、表に出ずひっそりと内なる妄想を育んで来た訳で。
それに、作品が乱造されれば男性向けと同じ結果になりかねないだろう。

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