◆2011年06月23日 (木) マーベラスエンターテイメント 第14回定時株主総会

 余裕を持って出掛けたら14時に第一ホテル東京シーフォートに着いてしまいました。
前回同様、会場は3階のハーバーサーカス。 40分前に受付して出席票は18番。

今年のお土産は遂にプリキュアのDVDですよ! オールスターズDXが良かったとか言わない。
経営近況報告会の資料と一緒にホテルの避難経路の案内まで頂くのが今時。 お水も頂きました。
最前列、社長の席の向かいに座るのはいつも通りです。

元々小柄なせいもあるが、中山君は見る度に痩せてる様な気がする。
事業報告を我々はスクリーンで見て役員達はモニタで見ますが、中山君は持参のiPadにご執心。
今回は合併のせいで決議事項が8号議案まである為、説明が大変。

はくすータイムの後に新役員の挨拶で閉会。 終わったのは16時過ぎと去年と変わらなかった。
一服して16時20分、経営近況報告会。 映像で事業説明をした後は質問タイム。
決議の前の質問と合わせてメモを置いておきます。
どちらも独りで何回も質問する人が居て、思い付きで発言するから簡潔さに欠け長くて呆れた。

・合併発表後の株価推移から見る期待の低さに付いて
真摯に受け止め、短期に効果が出る様に頑張る

・合併後の業績予想、中長期の売上目標や配当は
のれん代を9月の株価で計上する為、統合準備委員会が上期決算発表の11月までに行う

のれん代にもよるが自己資本比率が改善される、なるべく早期に累積損失を解消する様に頑張る
これ以上評価損が出る事は無く、優待は現時点では配当と同様に未定、もう暫く待っててね

・合併により新たに発行する株式、コンプライアンスに付いて
AQは財務状況が良いので資金繰りには困らない、中山君も増資する程お金は無いよ
社外役員と監査役を増やしコンプライアンス体制を作る

・中山君は会長になって何するの
執行は新社長達に委ね、自分は一歩引いた株主視点で(中山君の保有株式10%強、親族45%程度)
音楽映像事業と舞台公演事業は合併する他社には無いので中山君が引き続き

・参考書類のネット開示とみなし提供に付いて
1000万程度は経費の削減になるが、紙で見たいと言う意見に対しては検討

・ライブウェアの現役員が新会社に居ない件
他社の事なので何とも言えない(そもそも話題に上がった夏野氏は社外取締役)

・ONE-UPが新会社を作った件と中山隼雄科学技術文化財団に付いて
ブラウザゲームの開発会社としてマーベラスもAQも協力関係にあり、今後も変わらず一緒にやる
中山パパンの財団でシリアスゲームの研究や大学への助成等を行っており、特に取引無し

・デジタルコンテンツ事業(減収赤字縮小
パッケージは7000億から5000億市場に、新ハードも出ているが厳しい
今期発売の13タイトルの内、9タイトルは続編、パッケージを捨てオンラインへ移行する考えは無い
据え置き機はPS3とXBOXで1タイトルずつあり、今後は技術力のあるAQに頼るのもありかな
上期は大型タイトルが無く利益率が低い、作品が出るバランス次第で下期に稼ぐ

オンラインは成長分野であり手探り中、牧場物語は上手く行かなかったが一騎当千は一定の成果
ワンコンテンツ・マルチユースが新会社の強みであり、オンラインとスマホで各2タイトルを用意
大きくは出られないが、スマホ対応で成功する事が新会社の使命と考えている

3DSは3D機能は否定されていないが、価格やラインナップの少なさ
サードパーティーを大切にする任天堂の姿勢が逆にハードの売り上げを下げてるのでは
結論を出すには早いので、年末年始に出そうなタイトルに期待し静観する
PS Vita向けはパッケージでも売り、原価が掛からず利益率の高いアイテム課金を全タイトルに予定

デジタルと映像のコラボは今回の統合でやってみたい事の一つ
(レベルファイブを例に)早いタイミングで発表をしたい

・音楽映像事業(減収増益
会社分割したアートランドは過去には年に1~2本を作っていたが、リボーンが終わり
業界で年間作品が減っている現状でマーベラスも年3本程度、内製でスタジオを持つ必要が無い
今後は版権管理会社、アウトソースしてやります
キャラクタービジネスを止める気は無く、守備範囲が広がるのでマルチユースするつもりで続ける

アニメ市場に関してはDVDブルーレイ共に落ち込み、特にDVD市場が落ちている
レンタル全盛のVHSからセル市場も作ったDVDの爆発的な革新がブルーレイにもあるとは思ってない
ブルーレイのレンタル市場は僅かで、コストが安く利益が高いDVDを無くす考えは無い
アニメは2~5万本単位でヒットする市場
ブルーレイの販売比率を11%から18%に拡大しているし、現状プリキュアは総て網羅している
(過去作品のブルーレイBOX化等、ライブラリの有効活用による収益の多様化を推進)

4月7月スタートのアニメが好まれるのは上期下期のバランスが悪くない理由の一つ
作品はプロデューサー制で原作から現場まで足を運んでいる
今までは原作が強いアニメが売れていたが、スタッフや制作会社のブランドが出始めた
原作付きとオリジナルアニメの展開はバランス良く考える

配信動画は震災の影響で順番待ちの状況
有料無料とパッケージの売り上げへの影響は考えてない、有料な分ちょっと稼げる感じ
舞台公演の配信は企画会議や楽屋トーク等を配信しており、本公演は是非足を運んで観て貰いたい
何を配信するかはコンテンツ毎に考える

アニメの規制に付いて政治に働き掛ける様なメーカー同士の繋がりや対話は無かった
本来アニメフェアにも出るつもりも無く、自然発生的で来年は決まってない

・舞台公演事業(減収減益
マグダラなマリアは再演より製作委員会から離れている
テニミュ2ndの興行に不安はあったし計画も下回ったが、夏公演の前売りはほぼ完売と好調
ファンクラブの会員も順調に増えており年間通せば赤字転落は無い

長いと思ったが終わったのは17時半過ぎと、去年より早かった。

新会社の経営戦略を見る限り、今までゲームアニメ舞台の三本柱だったのが
ゲームだけを主軸に据える気に見える。
合併自体が何年も赤字だったゲーム事業を立て直す為だし
切り捨てたくない思い入れと、そこまでして守りたかったかと言う印象を受ける。

関連:マーベラスエンターテイメント 第13回定時株主総会

この記事のトラックバックURL

http://beh.s8.xrea.com/mt/mt-tb.cgi/2698